ギター選びで誰もが考える「フェンダーとギブソン、どちらが良いか」というテーマ。特に初心者にとっては、どちらのメーカーを選べばいいか悩むところです。
そこで、僕が持っているインスタグラムのフォロワーに「フェンダーとギブソンどっち派?」というアンケートを取ってみました。ありがたいことに118人のギタリストから回答をもらえたので、ここで結果を見てもらいたいと思います。
この記事では、118人のギタリストに聞いたアンケート結果だけでなく、フェンダーとギブソンの特徴やおすすめギターも紹介。ギターをこれから始める人にはこのギター、中級者にはこのギターがぴったり、といった具合に提案します。
ギター選びに悩んでいるなら、とても役立つ記事だよ!
初心者からプロまで参考になる内容です。ぜひ最後までご覧ください!
フェンダー vs ギブソン:118人に聞いた人気投票結果
まず、僕のインスタで118人のギタリストに「フェンダーとギブソンのどちらが好きか」を聞いたアンケート結果をご紹介します。実際の画面はこれです。
- フェンダー派: 79票(67%)
- ギブソン派: 39票(33%)
40票の差でフェンダーが優勢でした。数字だけでいうとフェンダーのほうが人気があるという結果です。フェンダーとギブソン、それぞれが支持される理由は以下のようなものがあります。
- フェンダーを支持する理由
- 軽くて初心者でも扱いやすい。
- クリーンな音色でいろんなアンプ・エフェクターと相性がいい。
- 多様な音作りが可能でどんなジャンルでもしっくりくる。
- ギブソンを支持する理由
- 重厚なサウンドが主にロックやメタルに合っている。
- 高級感あるデザインと作りの良さが魅力的。
- パワフルで存在感のある音がバンドの中で目立つ。
この結果から分かるように、フェンダーは幅広いジャンルに適しているのに対し、ギブソンはロックやメタルなどハードな音色を得意としています。どちらも異なる魅力を持っているので、単純に人気のあるフェンダーを選べばいいというわけではないです。
フェンダーとギブソンの特徴を簡単に解説!
フェンダーとギブソンの特徴を知っておくと、よりギターへの興味や愛着がわいてきます。それぞれのメーカーの特徴や、どのようにして現在の地位を築いたのかを簡単に解説します。
フェンダーの歴史と特徴
- 設立年: 1946年
- 創業者: レオ・フェンダー
- 拠点: アメリカ・カリフォルニア州
フェンダーはシンプルな構造と高い実用性を追求したギターを次々と開発しています。その代表作であるストラトキャスターやテレキャスターは、ロックやカントリー、ファンクといった多彩なジャンルで使用されています。
特徴として、以下が挙げられます。
- ギター本体が軽量で扱いやすい。
- シングルコイルピックアップを主に使用しており、クリーンで抜けの良い音質。
- 初心者からプロまで幅広く愛され、どんなジャンルでも合うオールマイティなギター。
ギブソンの歴史と特徴
- 設立年: 1902年
- 創業者: オーヴィル・ギブソン
- 拠点: アメリカ・ミシガン州
ギブソンは初めはアコースティック楽器の製造を行っていましたが、1950年代にレスポールを発表したことでエレキギター市場で一気に有名になりました。その後SGやフライングVも登場し、今ではフェンダーに並ぶ老舗のメーカーです。
ギブソンの特徴は以下の通りです。
- 重厚でヘビーなサウンドを実現するハムバッカーピックアップ。
- 高級感のあるデザインと堅牢な作り。
- ブルースやロック、ジャズなど、深みのある音楽ジャンルに特化。
フェンダーとギブソンのどっちを選べばいい?
フェンダーとギブソンのどっちを選ぶべきか…?ここではフェンダーとギブソンがそれぞれどんな人に向いているのかを具体的に解説します。
自分の音楽スタイルや目的に合ったギターを選ぶことが重要。
フェンダーが向いている人
- ジャンルの幅を広げたい初心者: フェンダーのギターは、ロックやカントリー、ファンクなど、多くのジャンルで活躍します。そのため、まだ特定のスタイルに絞らない初心者に最適です。
- 軽いギターを求める人: 長時間の練習やライブで疲れにくい軽さが魅力。特にストラトキャスターやテレキャスターは初心者にも扱いやすい設計です。
- クリーンな音質を重視する人: フェンダーの音色はクリーントーンや歪みの音まで。バンドの中でも音が埋もれにくく、ハッキリとした音を求める方におすすめです。
ギブソンが向いている人
- ヘビーな音色のロックやブルースに特化したい人: ギブソンのギターは、特にブルースやハードロックのジャンルで真価を発揮します。分厚いサウンドと豊かなサステインは、このジャンルにぴったりです。
- 重量感のあるサウンドを好む人: ハムバッカーの力強い音は、パワフルで迫力のある演奏が必要な場面で優れています。
- 高級感のあるデザインを重視する人: ギブソンのギターはデザイン性が高く、ステージ映えする美しい外観が特徴です。見た目にもこだわりたい方におすすめです。
フェンダーとギブソンのおすすめモデルと特徴
自分に合ったメーカーはどっちだった?
次はギターの種類を決めていきましょう。ここでは各メーカーのおすすめギターをいくつかご紹介します。
フェンダーギターの特徴とおすすめモデルを紹介
ストラトキャスター
- 特徴: クリーンで明るい音色、幅広い音作りが可能。
- おすすめポイント: 特にロックやファンクで威力を発揮するギターで、軽量で扱いやすいため初心者にもおすすめ。ジミ・ヘンドリックスやエリック・クラプトンも愛用。
ストラトキャスターのおすすめモデル
Player Stratocaster
ギター種類 | ストラトキャスター | ピックアップ | シングルコイル×2、ハムバッカー×1 |
■ハムバッカーのピックアップもついており低く重たい音
■どんなジャンルでも活躍できるオールマイティなギター
Traditional 50s Stratocaster
ギター種類 | ストラトキャスター | ピックアップ | シングルコイル×3 |
■プレイヤーのニーズに柔軟に対応するギター
■日本人にも弾きやすい形状
テレキャスター
- 特徴: シャープでパンチのある音、シンプルなデザイン。
- おすすめポイント: カントリーやブルースなど、リズム重視の演奏に最適。初心者にも扱いやすく、頑丈な作りが魅力。
テレキャスターのおすすめモデル
Squier Classic Vibe 50s Telecaster
- 特徴: 1950年代のテレキャスターをイメージして作られた記念品ギター。お手頃な価格なのに風格のある一本。
Fender USA American Professional II Telecaster Thinline
特徴: シンライン(ボディがくり抜かれている)仕様。暖かい音がなる良いギター。(筆者もシンライン愛好家)持ち運びも軽いので助かる。
ジャズマスター
- 特徴: 柔らかい音色と幅広い音作り。
- おすすめポイント: シューゲイザーやオルタナティブロックなど、個性的なジャンルで活躍。独特のトーンを求める人におすすめ。
ジャズマスターのおすすめモデル
Fender USA | American Vintage II 1966 Jazzmaster
ギター種類 | ジャズマスター | ピックアップ | シングルコイル×2 |
■個性的な見た目がクールなフェンダーギター
» フェンダーのおすすめギターについてもっと知りたければこちら
ギブソンの人気モデルと特徴
レスポール
- 特徴: 厚みのある音と豊かなサステイン。
- おすすめポイント: ジミー・ペイジやスラッシュが愛用するなど、ロックやブルースで定番。初心者には重量があるため少し難易度が高い。
レスポールのおすすめモデル
Gibson | Les Paul Standard ’50s
ギター種類 | レスポール | ピックアップ | ハムバッカー×2 |
■王道のロックサウンドを求める人におすすめ
■奥行きのあるクリーントーン、図太いドライブサウンド
Gibson | Les Paul Junior
ギター種類 | レスポール | ピックアップ | シングルコイル×1 |
■1954年の登場時から幅広い層に人気があるモデル。
SG
- 特徴: 軽量で高音域が伸びるサウンド。
- おすすめポイント: ハードロックやモダンロックで活躍。アンガス・ヤングが象徴的なプレイヤー。
SGのおすすめモデル
Gibson | SG Special
ギター種類 | SG | ピックアップ | シングルコイル×2 |
■歪めたら煌びやかでクリーントーンは甘いサウンド
■60年代初期のギターを参考に制作されている
フライングV
- 特徴: 未来的なデザインと明るい音色。
- おすすめポイント: ヘヴィメタルやハードロックで活躍する個性派ギター。見た目も音も個性的。
» ギブソンのおすすめギターについてもっと知りたければこちら
フェンダーとギブソンを使用する有名アーティスト
両ブランドを象徴する有名アーティストを紹介します。彼らの演奏する姿から、それぞれのギターの良さを知っておきましょう。
フェンダーを使用する有名アーティスト
ジミ・ヘンドリックス
ストラトキャスターを使用し、ギターの表現力を新たな次元に引き上げた伝説的プレイヤー。
エリック・クラプトン
フェンダーの透明感のあるトーンを活かしたブルースギターの名手。
ジョン・メイヤー
ポップスやブルースロックの中でフェンダーのギターを自在に操る現代のギターヒーロー。
ギブソンを使用する有名アーティスト
ジミー・ペイジ(レッド・ツェッペリン)
レスポールで壮大なリフとソロを奏でるギターの神。
スラッシュ(ガンズ・アンド・ローゼズ)
レスポールのパワフルな音を武器に、数々の名演を生み出しました。
アンガス・ヤング(AC/DC)
SGを愛用し、ハードロックの真髄を表現するプレイヤー。
フェンダーとギブソンの音質は全然違う
一度聞いたり使ったりすると、両方のギターの音色が全く違うことがわかると思います。シングルコイルとハムバッカーというピックアップの違いが、音の違いを生み出しています。
- フェンダーの音質: シングルコイル特有の明るくクリアな音が特徴。明るいロック、ファンク、カントリーなど、軽快な演奏に適しており、音の輪郭がはっきりしているためバンドの演奏の中でも埋もれにくいです。
- ギブソンの音質: ハムバッカー特有の太くリッチな音が特徴。ブルースやジャズ、ハードロックのように音に重みや深みが求められるジャンルに向いています。特に歪みを加えた際の迫力はギブソンならではです。
フェンダーとギブソンの評判とレビュー
ギタリストたちからのリアルな意見やレビューは、ギター選びの大きな参考になります。ここでは、フェンダーとギブソンそれぞれの評判やレビューの中から、特に目立つ意見をピックアップしました。
フェンダーの評判とレビュー
ポジティブな意見
- 「フェンダーのストラトキャスターは、幅広い音楽ジャンルに対応できる多才なギターで、音のバリエーションが豊富です。ライブやレコーディングで大活躍します。」(30代・プロミュージシャン)
- 「軽量で扱いやすいので、長時間の練習でも疲れにくいです。初心者にもおすすめ!」(20代・趣味でギターを始めた方)
ネガティブな意見
- 「シングルコイルピックアップのため、歪ませるとノイズが目立つことがある。ノイズ処理をしっかりすれば問題ないけど、最初は気になるかも。」(30代・バンドマン)
ギブソンの評判とレビュー
ポジティブな意見
- 「レスポールの音は重厚で、リードギターに最適。バンドの中で抜ける音が欲しいなら間違いない選択だと思います。」(30代・バンドマン)
- 「SGは高音域の伸びが良く、ライブパフォーマンスに向いています。見た目もカッコよくて気に入っています。」(30代・バンドマン)
ネガティブな意見
- 「レスポールは重くて肩が痛い。長時間立って弾く場合、ストラップの工夫が必要。」(40代・ギタリスト)
僕のギター紹介
ここで僕が所有しているフェンダーとギブソンのギターについてもご紹介します。実際に使って感じた使用感を書くので、購入の参考にしてください。
フェンダー テレキャスターシンライン
- モデル: Fender American Deluxe Telecaster Thinline
- 購入理由: 好きなアーティストがシンラインのギターを使っていたことが一番の理由。テレキャスターの個性的な音が元々好きで、シンラインはさらに自分好みの音だった!
- 使用した感想: とにかく軽くてびっくり。持ち運びに困らない。音は想像以上に好みだし、長期間使っていても飽きない。それまで使っていたレスポールやストラトに比べると少しノイズが目立つかな?(実用上全く問題ない)
フェンダー ストラトキャスター
- モデル:Fender Player Stratocaster
- 購入理由: このギターを買うまでは次に紹介するギブソンのレスポールを使っており、全然違うタイプのギターが欲しくなり、値段が安め(当時で6万円前後)でもあったのでネットで購入しました。
- 使用した感想: コードを弾いた時の気持ちよさと透き通るようなクリーントーンが非常に気に入っています。ライブをした時多くの人に良い音と言ってもらえたことが特に嬉しい。
ギブソン レスポール スタンダード DC+
- モデル: GIBSON Les Paul Standard DC+
- 購入理由: このギターを買うまでは初心者用セットの安いレスポールモデルを使っていて、本物のレスポールが欲しかった。楽器屋さんで試し弾きして音の厚み、ギターの作りの良さに感動しその場で購入。
- 使用した感想: 高音域が弾きやすいダブルカッタウェイが特徴。確かに重いけど、その分音の厚みや存在感は圧倒的。音作りの楽しさを教えてくれる一台。
まとめ:ギブソンVSフェンダーの結論と選び方のアドバイス
フェンダーを選んでおけば多くの人にとって失敗は少ないと思います。それくらいフェンダーは幅広いジャンルで活躍できるギターです。特にこれからギターを始める人にはフェンダーをおすすめします。
逆にヘビーな音や、厚みのある甘いクリーントーンを追求するならギブソンの右に出るものはいません。こういう音にこだわりがないのなら、まずはフェンダーを買ってからその次にギブソンを選ぶのが無難だと思います。
この記事が、あなたのギター選びの参考になれば幸いです。最終的には、「見た目が好き」「なんとなく惹かれる」といった直感も大事。いろんなギターをじっくり見て、自分に合った一本を見つけてください!
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