ギターを始めたばかりの方にまずおすすめしたいのがギターコードの習得です。コードを覚えればギターで好きな曲を演奏できるようになります。
しかし、ギターコードはすぐに身につくものでもなく、『どのように練習すればよいのか分からない』『指が痛くて練習が続かない』など初心者には様々な壁がありますよね。
そこで本記事では、初心者がギターコードを習得するための基礎的な知識から、練習方法やテクニック、さらには楽器を続けるために必要な心構えやアドバイスまで、総合的に解説していきます。
- ギター初心者が覚えるべきギターコードの種類と特徴(メジャーコード5つとマイナーコード4つ)
- ギターコードを覚えるための効率的な練習方法
- コード進行を取り入れた実践的な練習
- コードをマスターするためのより効率的な練習方法やテクニック
- 基礎コードをマスターした後に挑戦したいこと
ギター初心者の方やこれから始める方にも役立つ情報が満載の記事になっています。あなたのギター人生の序盤に、この記事が少しでも役に立てば幸いです。
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ギター初心者が覚えるべきギターコードの種類と特徴
ギター初心者にとって、基礎的なコードの練習は必須。ここでは初めてのギター練習に最適なコードの種類とそれぞれの特徴について詳しく解説します。
初心者でも簡単に覚えられるよう、コードの形や押さえ方もわかりやすく説明します。
基礎コードをマスターして、ギター演奏の基礎を固めましょう。
簡単に習得可能なパワーコード
パワーコードとは、2つの音だけで構成されたコードのこと。簡単に押さえることができ、パワーコードだけでたくさんの曲を演奏できるので初心者がまず覚えるのにオススメなコードです。
手っ取り早く曲を演奏したいならパワーコードを覚えましょう!
パワーコードはどんなジャンルの音楽でも使えますが、特にロックやパンクなどでよく使われています。また、初心者だけではなく上級者になってもずっと使用できます。
では早速パワーコードを押さえてみましょう。
まず、6弦の4フレットを左手の人差し指で押さえてください。
パワーコードについては次の記事で詳しく解説していますので、こちらもご覧ください。
初心者が覚えるべきメジャーコードとマイナーコード9選
初心者の方が覚えるべき代表的なコードは、メジャーコードとマイナーコードの2つが挙げられます。メジャーコードは明るく、マイナーコードは暗い印象の音が鳴ります。
この2つのコードを使い分けることで、曲の雰囲気や表現力を豊かにすることができます。ここではメジャーコードとマイナーコードで覚えておくべき代表的なコードを9つ紹介します。
この9つのコードを覚えておけばさまざまな曲が演奏できます!
初心者が覚えるべきメジャーコード5選
Aコード
Cコード
Dコード
Eコード
Gコード
初心者が覚えるべきマイナーコード4選
Amコード
Bmコード
Dmコード
Emコード
初心者がギターコードを覚えるための効率的な練習方法
ギター初心者がコードを覚えるためには、正しい押さえ方やコードチェンジの練習方法を知っておくことが大切です。また、トレーニング用アプリを活用することで、コードを早く覚えることができ、コードチェンジの上達も早まります。
- フレットの正しい押さえ方
- コードチェンジの練習方法
- トレーニング用アプリの活用方法
フレットのそばを意識して指を置くと弦が押さえやすい
ギター初心者がコードを弾く上で最も重要なことは、正しい位置で弦を押さえることです。正しい指の位置や力加減を把握することで、綺麗な音でコードを鳴らすことができます。
初心者のうちにありがちなのが、押さえる指に力が入りすぎてしまうことです。力みすぎると指が疲れてしまい一曲弾き終えることでさえ難しくなることも。
ギターの弦を押さえるときは以下の2点を意識してあげることで無駄な力を使わなくて良くなります。
- フレットの近く(すぐ後ろの位置)に指を置く
- 指は寝かせるのではなくギターの指板に対して垂直になるように立てる
始めのうちはコードの形を覚えるので精一杯ですよね。しかし、正しい押さえ方を知っておくだけで上達スピードは全然違いますので、指を置く位置や指が寝ていないかを意識しながら繰り返し練習しましょう。
コードチェンジの練習方法
コードチェンジの練習は初心者にとって最も難しい課題の1つです。最初はものすごくゆっくりでいいので、リズムを崩さずにコードを切り替えることが重要なポイント。
「まずは2つのコードだけでコードチェンジを極める」というように段階を踏みながら練習しましょう。また、同じコード進行を繰り返し練習し、段々とスピードを上げていくことでスムーズなコードチェンジを身につけることができます。
EコードとAコードは押さえやすいのでコードチェンジの練習に最適ですよ。
トレーニング用アプリの活用方法
ギターを練習する際に使えるトレーニング用アプリ。スマホやiPad、タブレットがあれば無料でどこでも利用でき、初心者でも効率的にコードの練習ができます。
アプリにはコードの押さえ方や練習曲などが用意されているものも。また、練習の記録を残すことで自分の成長を確認することができ、達成感も味わえるのが大きなメリットです。
コード進行を取り入れて実践的な練習を行う
コード進行の練習をすることでコードチェンジが上達したり、コード進行の理解を深めるのに役立ちます。ある程度いくつかのコードの形を覚え、ゆっくりでも押さえることができるようになったらコード進行の練習をはじめましょう。
ここでは、簡単なコード進行の練習方法と、簡単な課題曲(カエルの歌)のコード進行を使った練習方法を紹介します。
簡単なコード進行の練習方法
簡単なコード進行から始めてみましょう。
初心者におすすめなのはG、C、D、Gのコード進行です。このコード進行は数多くの曲で使われており、曲を弾くための基本的なコードと言えます。
- 1つのコードをしっかりと4回鳴らしたら次のコードに移る
- コードを切り替える際にはギターをしっかりと固定して、指を素早く移動させる
最初は練習に慣れるために、ゆっくりとしたテンポで弾くことをおすすめします。慣れてきたら、テンポを上げていきましょう。
簡単な曲のコード進行を使った練習方法
簡単な曲のコード進行を使った練習をすることで、コードの練習と同時に実際の曲を演奏するスキルも身につけられます。では実際に2つのコードで演奏できる『かえるのうた』を題材に、コードの練習をしていきましょう。
押さえ方も簡単な2コードの曲です。
使用しているコードはCとGのみで、FやBのように難しい押さえ方のコードは出てきません。
まずは1つのコードをしっかりと覚え、その後次のコードに移ります。コードを切り替える際には、曲のリズムに合わせて指を移動させるようにしましょう。
カエルの歌に慣れてきたら、もう少し難易度を上げてみましょう。例えば初心者に人気のある「Let It Be」や「Country Roads」などは、比較的簡単なコード進行で構成されています。
曲を弾くだけでなく、リズムやストロークパターン、歌詞なども覚えていくと更に楽しく練習できます。
徐々に難易度の高い曲やジャンルにも挑戦していくことで、コードの練習がより楽しく、効率的になります。
以下記事では簡単なコードで弾ける曲を22個も紹介されています。誰もが知っているような曲もたくさんありますので、コードをある程度覚えて曲の演奏にチャレンジしたい方は是非ご覧ください。
» 【ギター初心者向け】Fなし! 簡単なコードで弾ける曲22選(コード譜付)|ギターライフナビ
コードをマスターするためのより効率的な練習方法やテクニック
コードを上達するためには単にコードを覚えるだけではなく、より効率的な練習方法を知っておくことが重要です。以下では、コードをマスターするためのコツについて紹介します。
コードチェンジのスピードを上げる練習方法
コードチェンジのスピードは、ギター演奏において非常に重要な要素の一つ。コードをスムーズに変えることができれば、曲のリズムを崩さずに演奏ができます。
コードチェンジが早くなる練習方法の一例を解説します。
- 2つのコードを選ぶ(例えば、CコードとGコード)
- Cコードを4拍、Gコードを4拍演奏する。このとき、コードチェンジの際に指を離さずに移動すること
- 2拍ごとにコードを切り替える練習する(Cコードを2拍、Gコードを2拍)
- 1拍ごとにコードを切り替える練習をする(Cコードを1拍、Gコードを1拍、Cコードを1拍、Gコードを1拍)
コード理論の基礎を理解するための情報源や教材
コード理論を理解するための情報源や教材としてはオンラインのレッスンや書籍があります。書籍には初心者向けの入門書から、より専門的な書籍まで様々なものがありますので自分に合ったものを選びましょう。
» おすすめのオンラインレッスンについて詳しく解説した記事はこちら
また、YouTubeなどの動画サイトも参考になります。例えば以下のような動画を見てコード理論を理解することで、より深い音楽的表現が可能になります。
ギター初心者が陥りやすい失敗とその解決法
ギターの初心者は練習を重ねて上達する過程で、失敗や問題が生じることが何度もあります。具体的には無理な練習で指を痛めてしまったり、コードを上手く押さえられなかったりといったトラブルです。
ここではギターに関わるトラブルの解決法をいくつか紹介します。
指が痛くなる問題への対処法
初心者は、ギターを弾いているうちに指が痛くなることがあります。これは、指の皮膚がギターの弦に慣れていないためです。
これを解決するためには、ある程度痛みを感じながら少しずつ指の皮を硬くしていく必要があります。指が痛いと感じたら、そこまでで一旦練習をやめ、次の日にまた練習を始めるようにしましょう。
徐々に指先の皮も硬くなり、弦を押さえても痛みを感じないように適応してきます。
リズム感がない人のための練習方法
ギターを弾く際にはリズム感が非常に重要です。ですが、リズム感を鍛えていない初心者のうちは非常に難しい課題と言えます。
リズム感を鍛えるには、メトロノームを使って練習することがおすすめ。
まず、メトロノームのテンポを遅めに設定して、一定のリズムでコードを弾く練習をしましょう。慣れてきたら、徐々にテンポを上げていきます。
また、リズムを意識するために足でリズムをとってみたり、口ずさみながらギターを演奏することも有効な練習方法です。
コードチェンジの際に起こりがちなミスとその解決法
コードチェンジはギター演奏において非常に重要ですが、初心者のうちはなかなかうまくいきません。
特に、指を置く位置が異なるコードを素早く切り替えることは難しいため、ミスが多くなってしまいます。ここではよくあるミスとその解決法を紹介します。
コードチェンジのタイミングが遅れる
指を別の弦に移動するタイミングが遅れてしまい、音が途切れてしまうことがあります。これはコードを押さえることに慣れていない時は起こりやすい現象です。
解決法としては、練習を繰り返してコードチェンジに指を慣らしていくことが大切です。有効的な練習法としてはゆっくりとしたテンポで練習することで、指の動きを確認しながら徐々にスピードを上げていきましょう。
最初は指の動きに集中することが大切です。
指を置く位置がずれる
コードチェンジの際に指を置く位置がずれてしまい、正しいコードの音が出ないこともよくあるトラブルの一つ。
解決法としては、正しい指のポジションをしっかりと覚え、練習を繰り返すことが大切です。また、コードチェンジの際に1本ずつ指を動かすのではなく、コードの形全体を意識して使う指全てを同時に移動させることも大事なポイントです。
余計な弦が鳴ってしまう
コードチェンジの際に指が誤って別の弦に触れてしまい、余計な音が鳴ってしまうことがあります。
解決法としては、コードチェンジを行う時、指の位置をしっかりと確認し余計な弦に触れないようにすることが大切です。また、なるべく指を立てて弦に垂直に押し付けることで、他の弦に触れにくくすることができます。
ギター初心者がメジャーコードとマイナーコードをマスターした後に挑戦したいこと
ギター初心者がメジャーコードやマイナーコードを弾けるようになってきた後、次はコードやリズム、音楽理論などをより深く理解し表現力を高めることが重要です。以下に、挑戦すべきこととその練習方法を紹介します。
バリエーション豊かなコードを覚えよう
メジャーコードやマイナーコードをマスターした後は、よりバリエーション豊かなコードやコード進行の練習をして、演奏の幅を広げましょう。
例えば、7thコードやsus4コード、add9コードなど、基礎コードに加えて使われることの多いコードを覚えると良いです。
フィンガーピッキングの練習方法
ギターを弾く時にはピックで弾く人が多いかもしれませんが、フィンガーピッキング(指弾き)を練習することで、リズム感や音楽的センスを高めることができます。
フィンガーピッキングを練習する時には指の使い方や音の出し方に注意しながら、簡単なフレーズから始めると良いです。
楽器演奏に必要な基礎的な音楽理論の学習法
音楽理論の基礎を学ぶ方法
楽器を演奏するには、音楽理論を理解することが大切。音楽理論を学ぶことで楽曲の構造やコード進行を理解できるようになり、曲を演奏する際に表現力が増します。
音楽理論を学ぶ方法には音楽教室やオンラインレッスン、書籍やウェブサイトなどがあります。初心者向けの入門書やオンラインコースがたくさんあるので、まずは簡単な内容から学んで、徐々に理解を深めていくことがおすすめです。
» おすすめのオンラインレッスンについて詳しく解説した記事はこちら
また、YouTubeなどの動画サイトには、音楽理論について解説した動画がたくさんあります。自分に合った学習方法を見つけて、楽しく学んでいきましょう。
音楽理論を実際の演奏で使う方法
音楽を演奏する時に、学んだ音楽理論を使いたい場合は、まず自分が演奏する曲の構造やコード進行を理解する必要があります。楽譜やコード表を使って、コード進行を自分で弾いたり、曲を分析したりすると良いです。
そして、理論だけでなく実際に演奏して理解を深めることも大切です。例えばコード進行を変えたり、コードの響きを変えたりすることで、演奏のバリエーションを増やすことができます。
自分で作曲することも、理論を使う良い方法です。
音楽理論は奥が深く完璧に理解するのは難しいです。だからこそ、自分に合った範囲でじっくり学ぶことが大切です。
まとめ|ギター初心者がコードの基礎をマスターするために必要なこと
ギター初心者がコードを覚えるためには、基本的なコードの種類を理解し効率的な練習方法を実践することが大切。本記事では基本的なコードとしてパワーコード、メジャーコード、マイナーコードから非常によく使われるものを抜粋し紹介しました。
これらのコードを覚えることで、多くの曲を演奏できるようになります。
コードの練習には、フレットボードの押さえ方を学ぶことが必要。また、コードチェンジの練習方法を知っておくことも大切です。基本的なコードを完璧に押さえられたら、バリエーション豊かなコードやコード進行に挑戦していきましょう。
さらに、フィンガーピッキングを覚えることで、演奏にリズムやテクニックを加えることができます。また、音楽理論を学ぶことで、より深い音楽的理解を得ることができます。
効率的な練習を行うためには、トレーニング用アプリやオンラインレッスンを活用することも有効です。練習計画を立てたり、進捗を確認するのに役立ちます。
最後に、ギター初心者が楽器を続けるためには、焦らず自分のペースで練習することが大切です。練習を楽しむために自分が好きな曲を演奏してみたり、他のギタリストと一緒に演奏することもおすすめ。
何よりも、練習に情熱を持ち、継続することが大切です。
Q&A
- ギター初心者にとって、どの程度の練習時間が必要ですか?
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練習時間は人それぞれ異なりますが、毎日15分から30分程度を目安に練習することをおすすめします。時間がとれるときはできるだけ長く練習しても構いませんが、無理をして怪我をすることのないよう、自分の体調に合わせた練習時間を設定しましょう。
- 初めてギターを始める人にオススメのギターはありますか?
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初めてギターを始める人には、アコースティックギターをおすすめします。アコースティックギターは、エレクトリックギターと比較して手軽に弾けるうえ、電源やアンプの心配がないため、室内でも屋外でも演奏ができます。また、初心者向けの入門モデルも豊富にあり、手ごろな価格で購入できます。
- ギター初心者が最初に練習するべき曲は何ですか?
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ギター初心者が最初に練習するべき曲は、自分が好きな曲であることが大切です。初めての曲は簡単なものから始めることがおすすめですが、自分が好きな曲であれば練習も楽しくなります。また、弾けるようになった曲は、友達や家族に披露することで自信をつけることができます。
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